GMKtec「Nucbox K6」を深掘り! Ryzenモバイルの性能を最大限に引き出そう
2025年07月19日 18時00分更新
ファーストレビュー「なんとプライムデーで5.5万円! GMKtecの手のひらサイズPC『Nucbox K6』は想定以上の性能で良いぞ」で、高いコストパフォーマンスを感じさせたGMKtec「Nucbox K6」のメインメモリー16GB、ストレージ1TBモデル。
しかし、そのパフォーマンスを引き出し切っているかという、答えは否だ。そんな「Nucbox K6」を深掘り。最大パフォーマンスを発揮するようにカスタマイズしていこう。
「Nucbox K6」に限らず、ノート向けのRyzenモバイルを搭載したPCなら、同様のカスタマイズでパフォーマンスを引き上げられる可能性があるので注目だ。
プライムデーを逃した~!という人も大丈夫。さすがにプライムデーからは、若干高くなってしまうが、まめに行なわれているクーポンを適用することで「Nucbox K6」16GB、1TBモデルを、5万8999円で購入できる。
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メモリーのデュアルチャンネル動作&容量倍増で
パフォーマンスアップ
「Nucbox K6」に限らず、PC全体に言えるのが、パフォーマンスアップを可能とするメモリーのデュアルチャンネル動作になる。
昔からある機能なので、多くは標準で同容量、同スペックのメモリーを2枚単位で搭載したデュアルチャンネル構成になっているのだが、コストを抑えたPCやBTO PCには、シングルチャンネル構成が採用されている。
16GBモデルの「Nucbox K6」も、8GB×2枚ではなく、16GB×1枚のシングルチャンネル構成なので、デュアルチャンネル化することで、パフォーマンスアップが狙える。
そのうえ、RyzenモバイルなどのCPU内蔵GPUのビデオメモリーは、メインメモリーから割り当てられている。そのため、デュアルチャンネル構成での性能向上と、割り当て容量の増量で、グラフィックまわりのパフォーマンスアップにも期待できるのだ。
16GB 1枚追加は入手性に難あり
メモリーの増設作業は購入する規格さえ間違えなければ難しくないのだが、ネックは「Nucbox K6」16GBモデルの標準搭載メモリーが、単体での国内入手が難しいTWSCというメーカーな点だ。
同じ、DDR5-5600 SODIMM 16GB 1.1Vなら、メーカーが異なっても大丈夫なのでは? と思ってしまうが、異なるメーカーの組み合わせは、正直おすすめできない。
5600MHz駆動といった点は同じでも、メモリーの細かな動作設定となるCL(遅延時間)などの値はメーカー、搭載するメモリーチップなどで異なっている。
自作PCのマザーボードではBIOS(UEFI)で細かくメモリーの設定を調節できるので大丈夫だが、メーカー製PCでは、この辺に期待できない。標準搭載の16GBメモリーが余ってしまうが、16/24/32GB×2枚での換装を狙うのがおすすめだ。
なお、余った16GBメモリーをフリマなどに出品すれば、同じGMKtecの16GBモデルを買った人の手助けになる。そのうえ追加コストの一部回収も狙えるのだが、標準搭載のメモリーなどは、メーカー保証を受ける際に必要になることもある(購入時の状態に戻す必要がある)点は、忘れてはならない。
中古で追加コストを抑えるのもあり
定番メモリーのひとつであるCrucialブランドのDDR5-5600 SODIMM 16GB×2「CT2K16G56C46S5」は、新品で1万3000円前後となっている。メーカー保証が付属し、面倒な手間も一切必要としないこちらを購入するのがラクだが「Nucbox K6」と組み合わせるなら、コストは抑えたいと思うだろう。
そんな人は、購入難易度が高くなるが、DDR5-5600 SODIMM 16GB 1枚あたり4700円程度で購入できる中古ショップを狙うといいだろう。さらに自己責任度が増すが、フリマなどにはCrucialブランド 16GB 2枚セット品が、1万円弱で出品されていることもある。
どちらも在庫の有無はタイミング次第だが、個人的におすすめなのは中古ショップ「じゃんぱら」だ。通販では仮注文で購入したい製品の写真をアップロードしてくれるので、状態や製品型番(ロット)などを、しっかりと確認してから注文(もちろんキャンセルも可能)できるようになっているのが魅力だ。
実際、今回入手したHynix製DDR5-5600 SODIMM 16GBは、じゃんぱらにある複数在庫の型番を写真で確認させてもらったうえ、同じ型番の「HMCG78AGBSA092N AA」を2枚購入している。
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